アイリーア治療戦略

 

DMEの病態、代表的な検査、典型的な画像所見

監修・症例提示 坂本泰二先生
DMEの病態、代表的な検査

糖尿病黄斑浮腫(DME)は、糖尿病網膜症の一つの病型である。糖尿病網膜症は、現在でもわが国の失明原因の上位を占める疾患であるが、最近はDMEによる視力障害のほうが、増殖糖尿病網膜症によるものよりも深刻であると考えられ1,2)、1型糖尿病患者の4.2~7.9%、2型糖尿病患者の1.4~12.8%がDMEに罹患しているとされている3)。DMEの病態は複雑であり、多くの因子が複合的に関係している。基本的には、高血糖に引き続きポリオール代謝経路の異常、レニン-アンギオテンシンシステムの変化、炎症などが引き起こされる。そして、最終的には血管透過性が亢進し血液網膜関門が破綻し、それらの血管から様々な物質が神経網膜に漏出・沈着することによって、網膜構造が破壊される。その結果、網膜が機能不全を起こし、視力が低下するというのがDMEの基本的な病態である。この血管透過性の亢進、血液網膜関門の破綻を起こす最も重要な因子が、血管内皮増殖因子(VEGF)である。このことは、様々な基礎研究で認められてきたが、抗VEGF薬がDMEの治療にきわめて有効であるという最近の多くの臨床報告は、VEGFがDMEを起こす主体であることを強く裏付けている。

DMEの診断は、眼底検査による。蛍光眼底造影検査が最も重要であるが、最近は光干渉断層計(OCT)を用いることで、ほとんど侵襲を加えることなく診断が可能になりつつある。さらにOCTは、DMEの診断のみならず、病勢の変化を定量的に示すことができるので、治療法選択にきわめて有効である。数年前からOCT-angiographyが登場し、新たな角度からDMEの病像を知ることが可能になっている。

1) 若生 里奈ほか:日本眼科学会雑誌 2014;118:495-501
2) Ciulla TA, et al.:Diabetes Care 2003;26:2653-2664
3) Lee R, et al.:Eye Vis (Lond) 2015;2:17

典型的な画像所見
蛍光眼底造影写真
OCT写真

写真提供:鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 坂本 泰二 先生・園田 祥三 先生

L.JP.MKT.OP.06.2018.1389

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