アイリーア治療戦略

 

DME:抗VEGF薬で目指す治療の目的と最適な治療戦略

初期治療では抗VEGF薬を複数回投与し、最大限の視力改善を目指すことが重要だと考えています。特に治療初年度にしっかりと治療を行うことで、2年目以降は少ない治療頻度で改善した視力の維持が期待できます 17-19)

抗VEGF薬で治療を継続することで糖尿病網膜症に対する影響 20、21) も期待しています。

糖尿病の治療の目標は「健康な人と変わらない寿命とQOLを確保する」 22) ことですから、10年、20年先の視力を意識してDME治療を選択することが重要です。

抗VEGF薬の登場により、
DME患者の視力改善が期待できるように
なりました。

VIVID試験において、アイリーアの導入期5回毎月連続投与後、2ヵ月ごと投与によって、1年後に平均10.7文字の視力改善が得られました。

アイリーアの1回投与後、視力、網膜厚ともに速やかな改善がみられ、その後も投与を継続することによって、さらなる視力改善が期待できます

52週時の調整済平均変化量のレーザー治療群との群間差(97.5%信頼区間) a) はアイリーア4週ごと投与群9.3(6.5, 12.0)、アイリーア8週ごと投与群9.1(6.3, 11.8)。
a)治療群および地域を固定効果、最高矯正視力文字数のベースライン値を共変量としたANCOVAモデル

DME患者の視力改善の最大化を目指す上では、
初期治療で可能な限り視力を改善させることが重要であり、
そのためにはアイリーアを初期複数回投与する必要性が
示唆されています。

1年間アイリーアを毎月投与し、1年後に視力が10文字以上改善した患者を対象とした解析では、1年後の視力改善の80%に到達するまでには複数回の投与が必要である可能性が示唆されました。

1回の投与で個々の患者の視力改善の最大化を目指すことは難しく、複数回(3〜5回程度)投与後の反応性を評価する必要があると考えられます。

初期治療で得られた視力改善は、その後、抗VEGF薬の投与回数を低減しても維持できる可能性が示唆されています 2)

目 的:
中心窩に及ぶ糖尿病黄斑浮腫(DME)を有する患者を対象に、アイリーアの有効性について黄斑レーザー光凝固術に対する優越性を検証するとともに、安全性についても検討すること。
試験デザイン:
無作為化二重遮蔽比較対照試験(VIVID-DME試験:日本人を含む第Ⅲ相国際共同試験)
対 象:
DME患者406例(うち日本人77例)
方 法:
対象患者をアイリーア2mg4週ごと投与群、アイリーア2mg8週ごと投与群(4週ごとに5回投与後、24週目以降は8週ごとに投与)、レーザー治療群の3群に割り付けた。
評価項目:
主要評価項目:52週目における最高矯正視力(BCVA)文字数のベースラインからの平均変化量
副次評価項目:①52週目におけるBCVA文字数でベースラインから10文字以上の視力改善がみられた患者の割合 ②52週目におけるBCVA文字数でベースラインから15文字以上の視力改善がみられた患者の割合 ③52週目におけるETDRS糖尿病網膜症の重症度スコアが2段階以上改善した患者の割合 ④52週目における中心網膜厚のベースラインからの変化量 ⑤52週目におけるNEI VFQ-25「近見視力による行動」サブスケールスコアのベースラインからの変化量 ⑥52週目におけるNEI VFQ-25「遠見視力による行動」サブスケールスコアのベースラインからの変化量
解析計画:
検証的な解析/主要評価項目(FAS):アイリーア投与群のレーザー治療群に対する優越性の検証(両側有意水準2.5%) 副次評価項目(FAS):同左。ただし主要評価項目で優越性が示された場合に限り、多重性を考慮して①②③④⑤⑥の順序で階層的に検定を行った。(両側有意水準2.5%)

※1 欠測値を他の値で補うことなく、実測値のみを用いて解析する方法

※2 照会事項に対する回答

※3 アイリーア4週ごと投与群のうち、52週目のBCVA文字数の変化量が10文字以上の患者

実臨床下ではさまざまな投与法が模索されていますが、
抗VEGF薬の初期の連続投与によるメリットが
示唆されています。

日本からの報告では、初期治療として複数回投与することで、網膜厚の改善に続いて、さらなる視力改善が得られる可能性 12) や、その後の再発頻度が減少する可能性 14) などが示唆されています。

※ 症例報告や単回投与、規定の回数が不明の報告は除外している

* 症例ごとに投与間隔が異なる

VIVID試験の第Ⅲ相臨床試験の安全性

本試験を含むDMEを有する患者を対象として国内外で実施された第Ⅲ相試験〔3試験の併合解析(1年間)〕において、730例中276例(37.8%)に副作用が認められました。主な副作用は、結膜出血178例(24.4%)、眼痛51例(7.0%)、硝子体浮遊物33例(4.5%)でした。
本試験(52週間)において、試験薬に関連する試験眼の重篤な有害事象は認められませんでした。試験薬に関連する全身性の重篤な有害事象はアイリーア4週ごと投与群1例(0.8%)[虚血性脳卒中]、アイリーア8週ごと投与群1例(0.8%)[高血圧性心疾患 ※4 ]、レーザー治療群1例(0.8%)[腸炎]に認められました。試験薬に関連する投与中止に至った有害事象はアイリーア8週ごと投与群で腎機能障害が1例、レーザー治療群で腸炎が1例に認められました。

※4 高血圧性心疾患は死亡に至る有害事象でした

1)バイエル薬品社内資料:効能追加承認時評価資料
2)Wykoff CC, et al.:Br J Ophthalmol. 2017[Epub ahead of print]
3)Klein KA, et al.:Int J Retina Vitreous. 2017;3:16
4)石田 琴弓 ほか:あたらしい眼科 2017;34(2):264-267
5)Konidaris VE, et al.:Eye(Lond). 2017;31(11):1629-1630
6)真島 麻子 ほか:眼科臨床紀要 2017;10(9):755-759
7)Mira F, et al.:J Ophthalmol. 2017;2017:5632634
8)Rahimy E, et al.:Am J Ophthalmol. 2016;164:118-127
9)Chen YY, et al.:Asia Pac J Ophthalmol. (Phila) 2017;6(3):250-255
10)Fouda SM, et al.:Clin Ophthalmol. 2017;11:567-571
11)小林 義行 ほか:日本眼科学会雑誌 2017;121(2):161-162
12)宇山 紘史 ほか:眼科臨床紀要 2016;9(11):889-893
13)Herbaut A, et al.:J Ophthalmol. 2017;2017:8035013
14)杉本 哲理 ほか:眼科臨床紀要 2017;10(6):461-465
15)Shimizu N, et al.:Biomed Res Int. 2017;2017:1747108
16)Bahrami B, et al.:Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol. 2017;255(6):1133-1140
17)Schmidt-Erfurth U, et al.:Ophthalmology. 2014;121(5):1045-1053
18)Elman MJ, et al.:Ophthalmology. 2015;122(2):375-381
19)Wells JA, et al.:Ophthalmology. 2016;123(6):1351-1359
20)Heier JS, et al.:Ophthalmology. 2016;123(11):2376-2385
21)Bressler SB, et al.:JAMA Ophthalmol. 2017;135(6):558-568
22)日本糖尿病学会編:糖尿病治療ガイド2016-2017. 文光堂 p26, 2016

L.JP.COM.OP.02.2018.1243

ページの最上部に移動

このサイトは、弊社の医療用医薬品である眼科用VEGF阻害剤を
正しく理解・使用していただくための情報提供サイトです。
医療関係者の皆様に適正使用の推進ならびに安全性に関する情報を提供しております。
ご利用の際は、必ず 注意事項 をお読み下さい。

医療関係者の方へ

こちらは、医療関係者のためのページです。
あなたは医療関係者ですか?