眼科疾患の中でも網膜疾患・脈絡膜疾患の鑑別は、特に難易度が高い。網膜と脈絡膜の微細な異変を発見し、的確に診断するためには、眼底写真や光干渉断層計(OCT)画像をはじめとする複数の画像から正しい所見を読み取る必要がある。ここでは、通常の診断の流れを踏まえ、紛らわしい疾患をクイズ方式で診断していきたい。普段の診療ではあまりなじみのない機器も含まれているかもしれないが、ぜひ挑戦して今後の診療に役立ててほしい。
大音 壮太郎 先生
大津赤十字病院 眼科部長
66歳 女性
LV=(1.0)
喫煙歴 過去10年間、10本/1日。現在は喫煙していない。
最近、左眼の中心部が暗く見える。半年前から視力低下を自覚している。
Q1. 主訴と眼底写真、OCT画像から疑われる所見を「すべて」選んでください
Q2. 次に、フルオレセイン蛍光眼底造影(FA)、インドシアニングリーン蛍光眼底造影(IA)を行いました。以下の画像で気になる箇所はどこですか。
Q3. さらにOCTアンギオグラフィ(OCTA)を行いました。これらの画像から最終的な診断名を決めてください。
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