DME
1)バイエル薬品社内資料[日本人を含む第Ⅲ相国際共同試験:VIVID-DME試験]承認時評価資料
2)バイエル薬品社内資料[VIVID-DME試験日本人部分集団解析、52週]承認時評価資料
VIVID-DME試験は、糖尿病黄斑浮腫(DME)を有する患者を対象に、アイリーアの有効性と安全性を検討する目的で実施されました。DMEを有する患者を対象とした海外第Ⅱ相試験(DA VINCI試験)の結果から、アイリーアの用法・用量を「2mgを4週ごとに硝子体内投与する群」および「2mgを4週ごと5回投与後、以降8週ごとに硝子体内投与する群」の2群に設定し、アイリーアのレーザー治療に対する優越性を検証しました。
日本、オーストラリア、欧州連合の11ヵ国、73施設
目的 | 中心窩に及ぶDMEを有する患者を対象に、アイリーアの有効性について黄斑レーザー光凝固術に対する優越性を検証するとともに、安全性および忍容性についても検討する。 |
---|---|
試験対象 | DMEを有する患者:406例(うち日本人:77例) |
[主な選択基準] 1型あるいは2型糖尿病を有する18歳以上の男女かつ
|
|
試験デザイン | 無作為化二重遮蔽比較対照試験 |
投与方法 | 対象患者を、アイリーア投与群(4週ごと投与群、8週ごと投与群)※およびレーザー治療群の3群に無作為に割り付けた。アイリーア4週ごと投与群ではアイリーア2mgを4週ごとに投与した。アイリーア8週ごと投与群では、アイリーア2mgを4週ごとに5回投与した後、24週目以降は8週ごとに投与した。レーザー治療群では黄斑レーザー光凝固術による治療をベースライン時に1回行い、12週目以降はレーザー再治療基準に従い再治療を12週間に1回を超えない頻度で必要に応じて実施した(4週ごとに偽注射も実施)。
![]()
|
[レーザー再治療基準]:12週目以降 レーザー再治療が患者にとって有用であると遮蔽医師が判断し、かつ少なくとも以下のいずれか1つに該当する場合:
|
|
[追加治療基準]:24週目以降 追加治療の必要性(遮蔽医師による評価) 24週目以降、遮蔽医師は、以下の条件のいずれかまたは両方が満たされる場合は、追加治療を考慮することとした。
|
|
[アイリーア再投与基準]:100週目以降
|
|
主な有効性 評価項目 |
|
主な安全性 評価項目 |
有害事象、副作用、重篤な有害事象、投与中止に至った有害事象、死亡、APTC定義による動脈血栓塞栓事象 など |
解析計画 |
|
OCT(optical coherence tomography):光干渉断層計
PDR(proliferative diabetic retinopathy):増殖糖尿病網膜症
FAS(full analysis set):最大の解析対象集団
NEI VFQ-25(National Eye Institute 25-item Visual Function Questionnaire):米国国立眼病研究所の25項目からなる視覚機能についてのアンケート
糖尿病黄斑浮腫の用法・用量
アフリベルセプト(遺伝子組換え)として2mg(0.05mL)を1ヵ月ごとに1回、連続5回硝子体内投与する。その後は、通常、2ヵ月ごとに1回、硝子体内投与する。なお、症状により投与間隔を適宜調節するが、1ヵ月以上あけること。
VIVID-DME試験において、各群のベースライン時の人口統計学的特性はほぼ同様の分布を示しました。
項目 | レーザー 治療群 (n=132) |
アイリーア | 合計 (n=403) |
|||
---|---|---|---|---|---|---|
4週ごと 投与群 (n=136) |
8週ごと 投与群 (n=135) |
合計 (n=271) |
||||
性別:例数(%) | 女性 | 54 (40.9) |
53 (39.0) |
47 (34.8) |
100 (36.9) |
154 (38.2) |
男性 | 78 (59.1) |
83 (61.0) |
88 (65.2) |
171 (63.1) |
249 (61.8) |
|
人種:例数(%) | 白人 | 106 (80.3) |
109 (80.1) |
106 (78.5) |
215 (79.3) |
321 (79.7) |
黒人 | 1 (0.8) |
0 | 1 (0.7) |
1 (0.4) |
2 (0.5) |
|
アジア人 | 25 (18.9) |
27 (19.9) |
28 (20.7) |
55 (20.3) |
80 (19.9) |
|
国:例数(%) | 日本 | 25 (18.9) |
26 (19.1) |
25 (18.5) |
51 (18.8) |
76 (18.9) |
年齢(歳) | 63.9 ±8.6 |
62.6 ±8.6 |
64.2 ±7.8 |
63.4 ±8.2 |
63.6 ±8.3 |
|
最高矯正視力文字数(文字) | 60.8 ±10.6 |
60.8 ±10.7 |
58.8 ±11.2 |
59.8 ±11.0 |
60.1 ±10.9 |
|
CRT(µm) | 540.3 ±152.4 |
501.9 ±143.7 |
518.4 ±147.4 |
510.1 ±145.6 |
520.0 ±148.3 |
|
ETDRS糖尿病網膜症の重症度スコア:例数(%) | 20 | 1 (0.8) |
0 | 0 | 0 | 1 (0.2) |
35 | 2 (1.5) |
0 | 1 (0.7) |
1 (0.4) |
3 (0.7) |
|
43 | 36 (27.3) |
31 (22.8) |
28 (20.7) |
59 (21.8) |
95 (23.6) |
|
47 | 24 (18.2) |
18 (13.2) |
27 (20.0) |
45 (16.6) |
69 (17.1) |
|
53 | 35 (26.5) |
44 (32.4) |
42 (31.1) |
86 (31.7) |
121 (30.0) |
|
61 | 1 (0.8) |
2 (1.5) |
2 (1.5) |
4 (1.5) |
5 (1.2) |
|
65 | 0 | 2 (1.5) |
1 (0.7) |
3 (1.1) |
3 (0.7) |
|
グレード 不可* |
33 (25.0) |
39 (28.7) |
34 (25.2) |
73 (26.9) |
106 (26.3) |
|
NEI VFQ-25 (ポイント) |
合計 スコア |
77.5±15.2 (n=131) |
77.3±16.2 (n=136) |
71.2±17.8 (n=135) |
74.3±17.3 (n=271) |
75.3±16.7 (n=402) |
近見視力による行動スコア | 67.4±22.2 (n=131) |
68.0±22.9 (n=136) |
60.8±23.5 (n=135) |
64.4±23.5 (n=271) |
65.4±23.1 (n=402) |
|
遠見視力による行動スコア | 77.0±20.9 (n=131) |
76.7±21.8 (n=136) |
67.8±22.9 (n=135) |
72.2±22.8 (n=271) |
73.8±22.2 (n=402) |
|
HbA1c(%) | 7.7±1.3 (n=131) |
7.8±1.5 (n=135) |
7.7±1.4 (n=135) |
7.8±1.4 (n=270) |
7.7±1.4 (n=401) |
|
HbA1c >8%:例数(%) | 42 (31.8) |
55 (40.4) |
44 (32.6) |
99 (36.5) |
141 (35.0) |
|
HbA1c ≦8%:例数(%) | 89 (67.4) |
80 (58.8) |
91 (67.4) |
171 (63.1) |
260 (64.5) |
|
不明:例数(%) | 1 (0.8) |
1 (0.7) |
0 | 1 (0.4) |
2 (0.5) |
|
糖尿病罹病期間(年) | 14.5±9.8 (n=105) |
14.3±9.2 (n=100) |
14.1±8.9 (n=99) |
14.2±9.0 (n=199) |
14.3±9.3 (n=304) |
平均値±標準偏差(性別、人種、国、重症度スコア、糖尿病コントロール以外)
*スコア値90はグレード不可に分類
52週目における最高矯正視力文字数のベースラインからの平均変化量は、アイリーア4週ごと投与群で10.5文字、8週ごと投与群で10.7文字増加し、レーザー治療群(1.2文字増加)に対するアイリーア投与群の優越性が検証されました(主要評価項目)。
実測値 (文字、平均値±標準偏差) |
調整済平均変化量の 群間差 (97.5%信頼区間)a,b) |
平均投与 (治療)回数 (回、平均値±標準偏差) |
||
---|---|---|---|---|
ベースライン | 52週 | |||
レーザー治療群(n=132) | 60.8±10.6 | 62.0±14.3 | - | 2.1±1.1 |
アイリーア4週ごと投与群 (n=136) |
60.8±10.7 | 71.2±12.8 | 9.3(6.5, 12.0) | 12.2±2.6 |
アイリーア8週ごと投与群 (n=135) |
58.8±11.2 | 69.5±11.9 | 9.1(6.3, 11.8) | 8.7±1.2 |
a)治療群および地域を固定効果、最高矯正視力文字数のベースライン値を共変量としたANCOVAモデル
b)各アイリーア投与群-レーザー治療群
52週目における最高矯正視力文字数でベースラインから10文字以上の視力改善がみられた患者の割合は、アイリーア4週ごと投与群で54.4%、8週ごと投与群で53.3%であり、いずれもレーザー治療群の25.8%に対して優越性が検証されました。また、52週目における最高矯正視力文字数でベースラインから15文字以上の視力改善がみられた患者の割合においても、アイリーア4週ごと投与群で32.4%、8週ごと投与群で33.3%と、いずれもレーザー治療群の9.1%に対して優越性が検証されました。
レーザー治療群との 調整済群間差 (97.5%信頼区間)b) |
28.7 (15.8, 41.6) |
27.5 (14.6, 40.5) |
---|
レーザー治療群との 調整済群間差 (97.5%信頼区間)b) |
23.3 (12.6, 33.9) |
24.2 (13.5, 34.9) |
---|
52週目におけるCRTのベースラインからの変化量は、アイリーア4週ごと投与群で-195.0μm、8週ごと投与群で-192.4μmであり、いずれのアイリーア投与群もレーザー治療群の-66.2μmに対して優越性が検証されました。
実測値(µm、平均値±標準偏差) | 調整済平均変化量の 群間差 (97.5%信頼区間)a,b) |
平均投与 (治療)回数 (回、平均値±標準偏差) |
||
---|---|---|---|---|
ベースライン | 52週 | |||
レーザー治療群(n=132) | 540.3±152.4 | 474.2±177.6 | - | 2.1±1.1 |
アイリーア4週ごと投与群 (n=136) |
501.9±143.7 | 308.1±73.0* | -157.0 (-190.9, -123.1) |
12.2±2.6 |
アイリーア8週ごと投与群 (n=135) |
518.4±147.4 | 326.0±109.3 | -142.8 (179.3, -106.3) |
8.7±1.2 |
52週目におけるETDRS糖尿病網膜症の重症度スコアが2段階以上低下した患者の割合は、アイリーア4週ごと投与群で33.3%、8週ごと投与群で27.7%であり、いずれもレーザー治療群(7.5%)に対して優越性が検証されました。
レーザー治療群との調整済群間差 (97.5%信頼区間)b) |
25.8(12.2, 39.4) | 19.3(6.6, 32.1) |
---|
52週目におけるNEI VFQ-25の「近見視力による行動」サブスケールスコアのベースラインからの変化量は、アイリーア4週ごと投与群で5.7ポイント、8週ごと投与群で5.3ポイントであり、いずれもレーザー治療群の3.5ポイントに対して優越性は検証されませんでした。
実測値(ポイント、平均値±標準偏差) | 調整済平均変化量の 群間差 (97.5%信頼区間)a,b) |
||
---|---|---|---|
ベースライン | 52週 | ||
レーザー治療群 | 67.4±22.2(n=131) | 71.4±20.4(n=120) | - |
アイリーア4週ごと投与群 | 68.0±22.9(n=136) | 74.2±20.5(n=128) | 2.4(-2.0, 6.8) |
アイリーア8週ごと投与群 | 60.8±23.5(n=135) | 65.8±23.2(n=134) | -1.2(-5.8, 3.4) |
52週目におけるNEI VFQ-25の「遠見視力による行動」サブスケールスコアのベースラインからの変化量は、アイリーア4週ごと投与群で0.9ポイント、8週ごと投与群で5.3ポイントであり、レーザー治療群では2.3ポイントでした。
実測値(ポイント、平均値±標準偏差) | 調整済平均変化量の 群間差 (97.5%信頼区間)a,b) |
||
---|---|---|---|
ベースライン | 52週 | ||
レーザー治療群 | 77.0±20.9(n=131) | 79.1±20.8(n=120) | - |
アイリーア4週ごと投与群 | 76.7±21.8(n=136) | 78.2±20.0(n=128) | -1.2(-5.3, 2.9) |
アイリーア8週ごと投与群 | 67.8±22.9(n=135) | 72.9±22.1(n=134) | -0.4(-4.8, 4.1) |
VIVID-DME試験(52週間)において、すべての有害事象はアイリーア4週ごと投与群で136例中119例(87.5%)、8週ごと投与群で135例中119例(88.1%)、レーザー治療群で133例中112例(84.2%)に認められました。主な有害事象はアイリーア4週ごと投与群で結膜出血33例(24.3%)、鼻咽頭炎25例(18.4%)、糖尿病性網膜浮腫23例(16.9%)、視力低下19例(14.0%)、高血圧16例(11.8%)、眼圧上昇14例(10.3%)、8週ごと投与群で結膜出血34例(25.2%)、鼻咽頭炎22例(16.3%)、視力低下21例(15.6%)、高血圧19例(14.1%)、糖尿病性網膜浮腫17例(12.6%)、網膜出血15例(11.1%)、網膜滲出物14例(10.4%)、レーザー治療群で視力検査異常25例(18.8%)、視力低下22例(16.5%)、鼻咽頭炎20例(15.0%)、高血圧17例(12.8%)などでした。試験薬に関連する重篤な有害事象は、アイリーア4週ごと投与群で虚血性脳卒中が1例、8週ごと投与群で高血圧性心疾患が1例、レーザー治療群で腸炎が1例に認められました。試験薬に関連する投与中止に至った有害事象は、アイリーア4週ごと投与群で虚血性脳卒中・心筋虚血・脳梗塞が各1例、8週ごと投与群で腎機能障害・末梢動脈閉塞性疾患が各1例、レーザー治療群で腸炎・突然視力消失・非感染眼内炎が各1例に認められました。試験薬に関連する死亡は、アイリーア8週ごと投与群で高血圧性心疾患が1例に認められました。
レーザー 治療群 (n=287) |
アイリーア | ||||
---|---|---|---|---|---|
4週ごと 投与群 (n=291) |
8週ごと 投与群 (n=287) |
合計 (n=578) |
|||
すべての有害事象 | 258(89.9) | 261(89.7) | 258(89.9) | 519(89.8) | |
眼に関連する有害事象 | 試験眼 | 185(64.5) | 172(59.1) | 167(58.2) | 339(58.7) |
僚眼 | 145(50.5) | 154(52.9) | 147(51.2) | 301(52.1) | |
試験眼の有害事象 | 185(64.5) | 172(59.1) | 167(58.2) | 339(58.7) | |
試験薬に関連する有害事象 | 3(1.0) | 21(7.2) | 8(2.8) | 29(5.0) | |
投与手技に関連する有害事象 | 76(26.5) | 125(43.0) | 112(39.0) | 237(41.0) | |
レーザー照射に関連する有害事象 | 16(5.6) | 6(2.1) | 10(3.5) | 16(2.8) | |
試験眼の重篤な有害事象 | 12(4.2) | 5(1.7) | 5(1.7) | 10(1.7) | |
試験薬に関連する有害事象 | 0 | 0 | 1(0.3)※1 | 1(0.2) | |
全身性の有害事象 | 213(74.2) | 217(74.6) | 217(75.6) | 434(75.1) | |
試験薬に関連する有害事象 | 4(1.4) | 4(1.4) | 6(2.1) | 10(1.7) | |
全身性の重篤な有害事象 | 65(22.6) | 67(23.0) | 64(22.3) | 131(22.7) | |
試験薬に関連する有害事象 | 1(0.3)※2 | 1(0.3)※3 | 1(0.3)※4 | 2(0.3) | |
APTC定義による動脈血栓塞栓事象a) | 8(2.8) | 9(3.1) | 10(3.5) | 19(3.3) | |
非致死性心筋梗塞 | 5(1.7) | 4(1.4) | 3(1.0) | 7(1.2) | |
非致死性脳卒中 | 2(0.7) | 3(1.0) | 5(1.7) | 8(1.4) | |
血管死 | 2(0.7) | 2(0.7) | 2(0.7) | 4(0.7) |
発現例数(発現率%)
a)すべての有害事象のうち、APTC(Antiplatelet Trialists’ Collaboration)定義により判定された動脈血栓塞栓事象
※1 眼圧上昇、※2 腸炎、※3 虚血性脳卒中、※4 高血圧性心疾患*
*高血圧性心疾患は死亡に至る有害事象であった。
日本人のDMEを有する患者を対象とした第Ⅲ相試験は国際共同試験(VIVID-DME試験)として実施されました。そのため、事前に日本人の部分集団解析(レーザー治療群:25例、アイリーア2mg4週ごと投与群:26例、アイリーア2mg8週ごと投与群:25例)を行うことを計画し、全集団と日本人集団の試験成績の一貫性を検討しました。
日本、オーストラリア、欧州連合の11ヵ国、73施設
項目 | 日本人集団 | 全集団 | |||
---|---|---|---|---|---|
レーザー 治療群 (n=25) |
アイリーア 8週ごと投与群 (n=25) |
レーザー 治療群 (n=132) |
アイリーア 8週ごと投与群 (n=135) |
||
性別:例数(%) | 女性 | 11(44.0) | 3(12.0) | 54(40.9) | 47(34.8) |
男性 | 14(56.0) | 22(88.0) | 78(59.1) | 88(65.2) | |
年齢(歳) | 64.4±9.4 | 65.6±8.0 | 63.9±8.6 | 64.2±7.8 | |
最高矯正視力文字数(文字) | 57.8±12.5 | 58.1±10.7 | 60.8±10.6 | 58.8±11.2 | |
CRT(µm) | 566.8±130.5 | 478.7±101.2 | 540.3±152.4 | 518.4±147.4 | |
ETDRS糖尿病網膜症の重症度スコア:例数(%) | 20 | 0 | 0 | 1(0.8) | 0 |
35 | 0 | 1(4.0) | 2(1.5) | 1(0.7) | |
43 | 5(20.0) | 3(12.0) | 36(27.3) | 28(20.7) | |
47 | 4(16.0) | 4(16.0) | 24(18.2) | 27(20.0) | |
53 | 8(32.0) | 12(48.0) | 35(26.5) | 42(31.1) | |
61 | 1(4.0) | 0 | 1(0.8) | 2(1.5) | |
65 | 0 | 1(4.0) | 0 | 1(0.7) | |
グレード 不可* |
7(28.0) | 4(16.0) | 33(25.0) | 34(25.2) | |
【参考情報】 NEI VFQ-25 (ポイント) |
合計 スコア |
70.6±17.1 (n=25) |
67.2±13.9 (n=25) |
77.5±15.2 (n=131) |
71.2±17.8 (n=135) |
近見視力による行動スコア | 55.2±25.0 (n=25) |
50.8±20.3 (n=25) |
67.4±22.2 (n=131) |
60.8±23.5 (n=135) |
|
遠見視力による行動スコア | 69.0±19.0 (n=25) |
59.7±19.2 (n=25) |
77.0±20.9 (n=131) |
67.8±22.9 (n=135) |
|
HbA1c(%) | 7.4±1.2 (n=25) |
7.4±1.1 (n=25) |
7.7±1.3 (n=131) |
7.7±1.4 (n=135) |
|
HbA1c >8%:例数(%) | 5(20.0) | 6(24.0) | 42(31.8) | 44(32.6) | |
HbA1c ≦8%:例数(%) | 20(80.0) | 19(76.0) | 89(67.4) | 91(67.4) | |
不明:例数(%) | 0 | 0 | 1(0.8) | 0 | |
糖尿病罹病期間(年) | 12.0±9.4 (n=23) |
12.3±8.9 (n=23) |
14.5±9.8 (n=105) |
14.1±8.9 (n=99) |
平均値±標準偏差(性別、重症度スコア、糖尿病コントロール以外)
*スコア値90はグレード不可に分類
有効性
日本人集団において、52週目における最高矯正視力文字数のベースラインからの変化量は、アイリーア8週ごと投与群で+9.5文字であり、レーザー治療群で+1.1文字でした[調整済群間差:8.4文字(両側97.5%信頼区間:3.0~13.8文字)、p=0.0006(ANCOVA)※]。
この結果は、全集団の結果[アイリーア8週ごと投与群:+10.7文字、レーザー治療群:+1.2文字、調整済群間差:9.1文字(両側97.5%信頼区間:6.3~11.8文字)、p<0.0001(ANCOVA)※]と整合していました。
※治療群(日本人集団)または治療群および地域(全集団)を固定効果、最高矯正視力文字数のベースライン値を共変量としたANCOVAモデル
日本人集団 | 全集団 | ||||
---|---|---|---|---|---|
レーザー 治療群 (n=25) |
アイリーア 8週ごと投与群 (n=25) |
レーザー 治療群 (n=132) |
アイリーア 8週ごと投与群 (n=135) |
||
レーザー平均治療回数および アイリーアの平均投与回数※1: 平均値±標準偏差 |
1.9±1.2 | 8.9±0.3 | 2.1±1.1 | 8.7±1.2 | |
追加治療:例数(%) | 5(20.0)※2 | 0※3 | 32(24.1)※2 | 11(8.1)※3 | |
追加治療の平均回数:平均値±標準偏差 | 4.6±2.2※2 | -※3 | 4.2±1.8※2 (n=133) |
1.5±0.5※3 | |
最高矯正視力文字数でベースラインから10文字以上の視力改善がみられた患者の割合:例数(%) | 5(20.0) | 12(48.0) | 34(25.8) | 72(53.3) | |
最高矯正視力文字数でベースラインから15文字以上の視力改善がみられた患者の割合:例数(%) | 2(8.0) | 6(24.0) | 12(9.1) | 45(33.3) | |
CRT のベースラインからの平均変化量(µm) | -56.4 | -180.7 | -66.2 | -192.4 | |
ETDRS 糖尿病網膜症の重症度スコアが2段階以上改善した患者の割合:例数(%) | 3(20.0) (n=15) |
9(47.4) (n=19) |
6(7.5) (n=80) |
23(27.7) (n=83) |
|
NEI VFQ-25「近見視力による行動」サブスケールスコアの平均変化量 (ポイント) | 10.0 (n=23) |
1.5 (n=25) |
3.5 (n=120) |
5.3 (n=134) |
|
NEI VFQ-25「遠見視力による行動」サブスケールスコアの平均変化量 (ポイント) | -1.1 (n=23) |
1.3 (n=25) |
2.3 (n=120) |
5.3 (n=134) |
※1 0~52週(SAF)
※2 24~52週のアイリーア投与(SAF)
※3 24~52週のレーザー治療(SAF)
日本人集団 | 全集団 (VIVID-DME試験およびVISTA-DME試験) |
||||
---|---|---|---|---|---|
レーザー 治療群 (n=25) |
アイリーア 8週ごと投与群 (n=25) |
レーザー 治療群 (n=287) |
アイリーア 8週ごと投与群 (n=287) |
||
すべての有害事象 | 19(76.0) | 23(92.0) | 258(89.9) | 258(89.9) | |
眼に関連する有害事象 | 試験眼 | 9(36.0) | 12(48.0) | 185(64.5) | 167(58.2) |
僚眼 | 8(32.0) | 8(32.0) | 145(50.5) | 147(51.2) | |
試験眼の有害事象 | 9(36.0) | 12(48.0) | 185(64.5) | 167(58.2) | |
試験眼の重篤な有害事象 | 0 | 0 | 12(4.2) | 5(1.7) | |
試験薬に関連する有害事象 | 0 | 0 | 0 | 1(0.3)※1 | |
全身性の有害事象 | 13(52.0) | 20(80.0) | 213(74.2) | 217(75.6) | |
試験薬に関連する有害事象 | 1(4.0) | 4(16.0) | 4(1.4) | 6(2.1) | |
全身性の重篤な有害事象 | 3(12.0) | 1(4.0) | 65(22.6) | 64(22.3) | |
試験薬に関連する有害事象 | 1(4.0)※2 | 1(4.0)※3 | 1(0.3)※2 | 1(0.3)※3 | |
APTC定義による動脈血栓塞栓事象a) | 1(4.0) | 1(4.0) | 8(2.8) | 10(3.5) | |
非致死性心筋梗塞 | 1(4.0) | 0 | 5(1.7) | 3(1.0) | |
非致死性脳卒中 | 0 | 0 | 2(0.7) | 5(1.7) | |
血管死 | 0 | 1(4.0) | 2(0.7) | 2(0.7) |
発現例数(発現率%)
a)すべての有害事象のうち、APTC(Antiplatelet Trialists’ Collaboration)定義により判定された動脈血栓塞栓事象
このサイトは、弊社の医療用医薬品である眼科用VEGF阻害剤を正しく理解・使用していただくための情報提供サイトです。
医療関係者の皆様に適正使用の推進ならびに安全性に関する情報を提供しております。ご利用の際は、必ず注意事項をお読み下さい。